今回は「Kiwi Ears – Septet」をご提供頂きましたのでレビューしていきます🍀*゜
それではいきましょう!!
開封・外観

1DD+4BA+1Planar(平面磁気ドライバ)+1PZTって凄過ぎますよね😳



イヤホン本体
プラグ変更可能ケーブル
3.5mmプラグ、4.4mmプラグ
セミハードケース
3サイズのイヤーピース×2種


ノズル根本と2pin付近に小さめのベントがあります
2pinのリケーブルのメス側は完全にフラットなタイプになります。


最近この手のケーブルを付属するイヤホンが多くなっているのは嬉しい傾向ですね!
多分自分が今年の初詣で「来年はプラグ変更可能ケーブルが主流になりますように🙏」ってお願いしたからですね
3.5mmの方がやや低音感は増しますが、4.4mmの方がノイズが少なく解像度も高いため、4.4mmの方が圧倒的におすすめです!


耐久性は高そうです。

左はややドンシャリ傾向、右はダイレクト感が強い傾向になります
スペック

パッケージ側面のスペック表です。
細かい部分は販売リンクから確認してください
m(_ _)m
音の印象
再生環境
NW-ZX707+SoundTiger-Sinfonia(ポタアン)
iPhone16+KiwiEars-Allegro Pro
Kiwi Ears – Septet
(ケーブル、イヤーピースは付属品にてレビュー)
今回のイヤホン、とても鳴らしにくくてDAPだけでは本領発揮されなかったのでポタアンをつなぎました。ですがポタアンで音の傾向が変わってしまうため、基本的にはAllegro Proをスマホに繋いだものを中心にインプレッションを書いていきます。
(AllegroProは高出力で音の味付けが少ないので今回のレビューに向いていると思いました)
全体的な印象
まず初めにこのSeptet、エージングで本領発揮すると思いました。
箱出しでは低音がややモコモコしているのと、嫌な高音の刺さり感が少しありました。
エントリー〜ミドルのドンシャリイヤホンっぽい印象でした。
おそらくDDがまだ硬いのと、PZTが馴染んでないんだと思います。
普段イヤホンレビューをする際は50〜100時間ほどエージングをすれば大体十分なのですが、今回は200時間してもまだ変化しそうな感じだったので、使えば使うほど音が馴染んで心地よい音に育っていくと思います!
とりあえずは200時間エージングした状態でレビューしますね。
全体的な印象として、とにかく完成度が高いと感じました!!!正直4万円を切る価格で出せていい音じゃないですw
まず付属ケーブルが十二分にseptetの良さを引き出すため、リケーブルしなくても高い満足度を得られます。
音場は横にとても広く、セミオープンのヘッドホンのような音場感なのに、解像度はめちゃくちゃ高いです!
縦の音場は超高音にかけて上の伸びはとても高いですが、下はそこまで深くないです。
全体で見ると円錐型のような感じではあります。
解像度の高さが本当に美しく、特にプラナーが担当している中高音域の表現力は唯一無二です!
ビブラート表現や弦楽器の余韻感、管楽器のトリルまではっきり聞こえる分離感です。
このような分離感が高いイヤホンは聞き疲れも多いのですが、このseptetでは暖色っぽい柔らかさも兼ね備えているため、長時間のリスニングでも一歳疲れることがなかったです。
ただ純正のイヤーピースが個人的にはあまりあわず長時間使ってると痒くなってきたので、「AZLA sedonaearfit MAX for ASMR」を本当におすすめします!このイヤピで聞くと若干低音が弱くなってしまうのですが、このイヤホンとはかなり相性が良いです!
先ほどやや暖色っぽいと言ったのですが、全体で見ると暖色寄りではあるけれど、芯のある暖色のため、寒色っぽさも感じるかなって印象です。
音の傾向としてはニュートラルっぽいチューニングですが、高音から超高音にかけてが余韻たっぷりで心地よい一方、体に響くようなズンとした低音ではないという感じです。
細かくは次の音域ごとの印象で触れていきますね🖐️
この数値は良し悪しを表すものではなく、あくまで音の傾向のイメージです。
低いから悪い、高いから良いというグラフではないことをご承知おきください。
※寒暖については数値が大きいほど暖色傾向です。
低音域
低音域は心地の良い鳴り方をします。ズンと響く重たい低音ではなく、まさしくコンサートホールに響く土台となる低音のような感じです。EDMやロックが好きな方には物足りないかもしれませんが、普段クラシックやジャズを聴くのにニュートラル傾向のイヤホン等で低音が少し足りないなって感じる人にはぴったりな低音感だと思います。
余韻の残り方が実際のホールのような感じで、音が「波」として伝わるというのを感じ取ることができます。
サブベースなどはやや物足りない感じではあります。
中音域
中音域はヴォーカル、ピアノ、楽器(ヴァイオリンなど)どこをとっても透明度が高く、解像度、余韻どれをとっても大満足できる作りです。
平面駆動らしい美しさと余韻の残り方というのは私の好みドンピシャでしたw
今回クラシックを中心に聞いたのですが、ポップスなど、声が入る楽曲ではどのような曲を聴いても不満が出ることはないですね。
箱出し直後は一歩後ろにいる感じがしたのですが、エージング後にはきちんと手前に出てきてくれて、程よく主張してくれる中音域になりました。
高音域
高音域はピエゾを搭載していることもあり、本当に美しいです。
ピエゾの特徴として、超高音の倍音をきちんと鳴らしてくれ、高域を担当するドライバーから丁寧に超高音を受け渡してくれるという印象があります。ですがその分高音域がシャリシャリしてつんざくような高音になってしまうことが多いんです。
実際に箱出し直後にはそういうカリカリ感があったのですが、しっかり鳴らすようになってからはそのカリカリ感は全くなくなり、倍音の良い部分だけを表現するようになりました。
(駆動力が足りない状態で無理やり音量を出そうとするとカリカリするので気をつけてください⚠️)
このプラナーとピエゾの組み合わせから鳴らす高音域は原音を再現するかのような解像度を持ちます。
また、余韻の残り方が本当に目の前で演奏をしきった時のように丁寧に響きが残ります。
特にフルートやピッコロの響き方は生音そのもののようです。
私はフルートを吹くのですが、自分が演奏する際に聴いている音色にとても近い感じがしました!
このイヤホンを聴くことがあれば是非ともフルートを聴いてみてほしいです!
気になった点
まず初めに、あくまで私が個人的に気になった点のため、他のユーザーからしたら気にならなかったり、逆にそれが良かったりする可能性があります。
まず、とにかく鳴らしにくいです!
音量を上げてもなかなか大きな音にならず、無理やりボリュームを上げると歪んだりノイズが発生したりします。
スマホに変換ケーブルを刺して使おうと考えている方は注意してください。
出力の高いDAPやDACを持っていない方は、今回自分がレビューに使ったAllegroProが1万円程度なのでそれも同時に購入するのをお勧めします!
AllegroProのレビューも以前行っているのでよろしければそちらもご覧ください👇

次に、本体が開放型の設計になっているため、少なからず音漏れがします。
といってもヘッドホンの開放型のように爆音で漏れるわけではなく、静かな部屋で大きな音で音楽を聴いていたら隣に聞こえるなーくらいですが。
電車などでは外のノイズが聞こえてしまうので音楽も心地よく聞こえません。なので自宅等人のいないところで使用するのがベストですね。
次に、ケーブルと本体を装着した写真からわかると思うのですが、リケーブルの2pinが、メス側(イヤホン)はフラットに対し、オス側(ケーブル)は出っ張った形状になっています。
そのためケーブル接続部分が長くなってしまい、端子に負荷がかかりそうです。
気になる方はリケーブルするのもいいかもしれません。
おすすめの楽曲
【ドップラー】ハンガリー田園幻想曲
フルートの余韻と運指の細かさを楽しむにはこの曲がピッタリでした!
【バッハ】無伴奏ヴァイオリン ソナタ 第1番 第1楽章アダージョ
ヴァイオリンの分離感を噛み締めることができます。実際に目の前で聴いているかのような臨場感のリスニング体験をすることができます
まとめ
最後まで読んで頂きありがとうございました!
いかがだったでしょうか?
駆動力が必要だったり、開放型だったりと癖が強く、マニア向けの製品ではありますが、音は値段以上だと思います!
少し前なら下手したらこの音だったら2桁万円でもおかしくないです!
それが4万円切るなんて衝撃です😳
特にジャンルに縛りはなく楽しむことができると思いますが、個人的にはクラシック好きな人にこそこの製品を試してみてほしいです!
気になった方はぜひ商品ページを確認してみてください✨
気になることがあればぜひコメントいただければできる限り返信しますので、気軽にお声かけください😊
分からない用語がありましたらページ上部の「ポタオデ用語集」、もしくはこちらから確認できますので是非見てみてください!
ではまた次のレビューでお会いしましょう👋
👇ご支援いただける方はこちらからよろしくお願いいたします🙇
Nobuに投げ銭を送る販売リンク
【amazon】
【AliExpress】

最後に
本記事作成において、製品をご提供くださったLinsoul JP様、本当にありがとうございました。
※本レビューにつきまして、メーカー様からの金銭の受け取りはなく、内容に関する指示もありません。本レビューは「のぶ」自身が感じたことを素直に執筆しております。
コメント